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    • 2017.03.10 Friday
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    < バラ窓 >スペインタイル作品

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    今回はポルトガルのアズレージョ作品ではなく、スペインタイルの作品を一つご紹介し

    ます。

    スペインタイルの主な絵付け技法の一つに、クエルダセカという技法があります。

    一言でいうと、筆の代わりにスポイトで下絵の上に絵の具を流し込んでいく方法で

    す。そう聞けば単純そうに思えるかもしれませんが、これがどうしてなかなかの曲者で

    手強いのですね。手間隙をかければかけるほど、ホトホト止め時がわからなくな

    り頭を抱える始末。一夜限りのつもりが後ろ髪を引かれて通いつめることとなりにけり

    、って訳です。それはともかくも、かえって初心者の方が深いことを考えないので思い

    切りよくできてケッコーの出来だったりする。ビギナーズラックっていうやつですね。

          

    …なんて前置きはこのくらいにして、さてクエルダセカタイル画のお話です。

    皆様、バラ窓ってご存知でしょうか?

    ピンと来ない方も、西欧教会の建物の中央部分にある円形の大きな窓といえばなんとなく想

    像がつくかもしれませんね。たとえばパリのシテ島にあるノートルダム寺院。建物の内側部

    分のそこは見事なステンドグラスになっています。              
                                               
    これをなんとかタイル画で表現できないかなと思いついて、完成したのがこちらの作品です。

    2007年の2度目の個展のときのメイン作品として出したものですが、いかがでしょうか?

    一番苦労したのは、バックの青。ブルーでもなく紺でもなく…ましてや限りなく透明に近いブ

    ルーであるはずもなもなく??

    スペインタイルのクエルダセカ絵の具の基本色は、18色。この中にそれらしきコバルトブル

    ーの色は実はあるにはあるのですが、私はどーも苦手なのですよ、この絵の具が!!

    スペインタイルの教室の生徒として初めの頃に使ってみたときに、うまくできなかったのが尾

    を引いているのでしょうね、きっと。

    もちろん基本18色以外にも、色と色を混ぜ合わせるいわゆる混色という手もありますが、こ

    れが水彩や油絵の具のように自由気ままに奔放に手当たり次第に、というわけにいかないの

    が困りもの。焼成したときに相性が悪いもの同士だとうまく色が混ざり合わず変なツブツブが

    入ったりしてしまうのですよ。

    そこで苦心の結果、何とか相性が合いそうな色同士を探し出しテスト焼成していけそう

    だったのでホッと胸を撫で下ろしたまではよかったのですが、たくさんの量を作ったつもりで

    も途中で足りなくなってこれが厄介でした。
            
    何しろ微妙な配合のため混ぜた色をみても肉眼ではわかりにくく、焼成してみるまでは同じ

    色に仕上がるかわからないから。

    結局、15×15cmのタイルを計16枚、何度焼成し直したことか!!

    最後にこのタイル画についての簡単な説明を。見ていただければお分かりだとは思います

    が、真ん中にいるのは聖母子。小さな取り巻きの円の黄色い百合と、大きな円のバラとさくら

    んぼうは、マリア様を象徴するものです。あと、右上の百合の花のところに書かれているAV

    Eというアルファベットをときどき私のサイン(阿部=ABE)と勘違いをされる方がいるので

    すが、アベ・マリアのアベなのでどうぞ御間違いないよ〜に


    アズレージョの天使たち

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       こちらはスペインタイルアート工房( 敬称略)に通っていた頃のいわば修行時代に、初めて描いたアズレージョ作品で、私の原点と言えるかもしれません。17世紀にリスボンで作られた絵柄です。原画に忠実に描くことに専念しました。
      薄い青から濃い青へと確か5段階もの工程で色を重ねてゆくので、色付けを終えても焼成が終わるまではどうなるかがまったく想像がつかず心配しました。
      結果的には、初めてにしてはまあうまくいったほうではないかと思っています。
      焼きあがって見るまではお楽しみと不安とがいつも背中合わせ。
      でもこれがきっと絵付けタイルの大きな魅力なのだと思います。

       40×30cm



      こちらはもう何年も前に、スペインタイルアート工房主宰の展覧会に出させていただいた作品です。原画は天使の顔や体つきが少しグロテスクというのかあまり可愛くないので、私なりにアレンジを加えました。青だけのもステキなのですが、こんなふうに部分的にカラフルに他の色を使ったものもいいなと思います。
      天使たちが引き立って見えますよね。
      上の作品もそうですが、カラフルな色の使用は一般的でないにしろ、アズレージョには青の他に黄色を使用したものはわりと多いようです。
      ところで皆様お気付きでしょうか?
      写真では少しわかりずらいしれませんが、左下のほうに一箇所、右下のほうに二箇所斜めに
      線のようなものが入っています。実はこれ、私が宅配業者に送ってもらう際の梱包が悪くてタイルにヒビが入ってしまったものなんです。
      でも見ようによってはかえって、年代ものの古いタイルの味がにじみ出ているように思えたりしませんか?。                                                                                         30×45cm



      ラストはこちら。アレ?!どこかで見かけたようなって思う方も多いはず。
      そう、工房のタイトルの文字の背景、テンプレートといいますが、これにごく一部分のみ使用しています。
      せっかくなので、この機会にぜひ全体を見ていただきたく紹介させてもらいました。
      背景を囲んでいる淡い花々の額縁が、華やかさとシンプルな絵柄全体を引き締める効果をあげているように思います。こちらの天使は変えたのは顔の部分のみ。原画にほぼ近い感じに仕上がっています。
      私の一番お気に入りの天使です。

       30×60cm

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      プロフィール

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      絵付け職人のamiと申します。ポルトガルの青い絵タイル、アズレージョに魅せられ絵付けを始めて早10数年。現在、小さな工房で作品作りとお教室を開いています。 アーティストより<職人>という言葉に惹かれます。職人気質(カタギ)という言葉がありますが、性格はクソ真面目で、ちと頑固な方かも?!フッフッフ。 こんな私ですがよろしくお願いしま〜す。

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